国によっては法定通貨なんて大した意味はない
https://www.gizmodo.jp/2022/11/el-salvador-bitcoin-price-every-day-losing-millions-btc.html
使われない公式通貨、失う信用
昨年末、高らかに公式通貨宣言したビットコインを日常の買い物で使っている人はほぼほぼいません。
また、海外からの送金に使ってもらうというのも、ビットコインを公式通貨にした理由のひとつだったはずなのに、2021年9月から2022年6月までに海外からエルサルバドルに送金された約64億ドルのうち、ビットコインは2%未満で、今のところ絶賛大失敗中。
さらに、CoinDeskによれば、ビットコイン実験のせいでエルサルバドルの信用格付けも下がる一方です。
2023年に返済期限を迎える国債がデフォルトしてしまう可能性があるため、現在の格付けはCCとかなりどん底状態になっていますね。
他の暗号通貨と同じように、ビットコインも裕福で影響力のある層がそんなに豊かじゃない人たちからお金を吸い上げる巧妙なシステムで、研究結果でほとんどの人が損をするようにできていることが明らかにされています。
それでも、一攫千金を夢見る一般ピープルが後を絶ちません。ここにきて続いている暗号資産取引所の破産宣言によって、そんな一般ピープルが経済的な損害を被ることに。
FTXによる巨額の不正行為に見られるような暗号通貨界隈の崩壊も、活気を失わせる原因になっていますよね。
FTXの創業者らは、顧客から預かった仮想ではないリアルなお金をAlameda Researchというヘッジファンドで運用、少なくとも2つの暗号通貨を生み出し、それを「資産」として計上していたのだとか。
こんな「資産」はごみとしかいえません。そしてFTXのライバルともいえる暗号資産取引所であるBinanceのCEOが5億8000万ドル(807億円)のごみ資産を現金化しようとしたら、FTXが崩壊。砂の城だったんですね。
世界で最も影響力があると思われるビットコイン推進家による不良資産の爆増を目の当たりにして、それでもビットコインぶっ込み続ける人はそうそういないと思うんですよね。
ブケレ大統領は、大逆転劇を信じてカードゲームにお金をつぎ込むギャンブラーみたい。でも、親が勝つようにできているゲームに国の将来を賭け続ける限り、苦しむのはエルサルバドルの人々です。