しかし、今の秋葉原の実態は観光客向けの形骸化した萌えとインバウンドの街であり、オタクの街ではない。それが秋葉原に10年以上通う私の意見だ。
現在ではPCパーツや電化製品はECサイトの価格競争により、秋葉原で買ったほうが安いという状況はほぼなくなり、すぐに欲しいという状況以外では秋葉原で買う理由を見出せない。もちろんセールで最安値になることもあるが、かつてのように、フラッと訪れても得な買い物はできない。
全盛期の秋葉原は、店員もオタクだった。商品のことを尋ねると、自らの経験やマニア同士の評価を踏まえ、強い熱量で商品の説明をしてくれた。
中古スマートフォン販売店で某社のスマホを買おうとした私に対し「カタログ上の数値は優秀だけど、すぐに熱暴走するので使い勝手は悪いです。やめたほうがいい」と商売っ気のない、それでいてここ以外のどこでも聞けない、ありがたいアドバイスをしてくれたことは、今でもはっきり思い出せる。
そして映画「電車男」のブーム後、秋葉原という街にスポットライトが当たるにつれ、秋葉原の魅力でもあったグレーゾーンは「内輪同士で秘めるもの」から「その存在を拡散するもの」に変わり、縮小の一途を辿った。
知識がなければ何に使うのか見当すらつかないようなPCパーツや、国内での使用は電波法に触れる拡張機器、これまた使い方によっては法に触れる「マジコン」などを扱う店は思い出の中にしか存在しない。“西のアキバ”として知られる大阪・日本橋には、グレーゾーンに入るような商品などを扱う店が散見され、昔の秋葉原を思わせる。
もちろん、モラルや法に反するものを排斥することや、誰にでもわかりやすい説明をすることは間違ったことではない。ただ、欲望と理性が同居する薄暗かった店が明るい飲食店になっているのを見ると寂しい気持ちになる。
大資本が経営するメイドカフェが乱立している
萌えの形骸化も深刻だ。メイドやAKB48を秋葉原で見ることについては、拒否反応を起こすオタクが多かったと思うが、私自身は嫌いではなかった。内向的なオタクにとって「ただ、自分の中で消化する」というコンテンツは、相性が悪くないように思えたし、萌えに秋葉原はうまく順応できた。
メイドカフェが流行り始めた当初は、働く女性のプロ意識がいい意味で低く、メイドという設定と女性の性格が起こす化学反応が面白かった。文化祭のようにチープな店内で、メイドカフェとは何なのかを自分なりに解釈する。客の想像力に委ねられた世界は、他のどこでも味わい難いものであったように思う。
しかし、メイドカフェに外国語のメニューが置かれ、トリップアドバイザーに登録されるころには、大資本が経営するメイドカフェが乱立していた。店内には“初めての秋葉原”に浮かれる観光客と、紋切り型の役割を演じるメイドが増え、その場を解釈する余地はなくなっていった。
インバウンドの流行も、街を変化させた。駅前の家電量販店では中国語の話せるスタッフが店内を巡回し、駅前のレンタルショーケースには外国人観光客が買うことを期待しているのか、市場価格より数倍高いアニメのフィギュアが並ぶ。
外国人に迎合したものが増えるたびに、マニアックな話のできる店員も、ショーケースに並ぶ非売品のフィギュアも少しずつ減っていく。
この街を、意思を持った1つの生命体として捉えたとき、街が進化しようとする方向性に我々オタクが組み込まれていなかったようだ。私にとってはつまらない街でも、ほかの誰かにとって楽しい街であれば、それは秋葉原が誰かに求められていることにほかならない。秋葉原を訪れるたびに寂しい気持ちに襲われようと、私はこの街の行方を最後まで見届けたい。
https://president.jp/articles/-/26259
通ぶれる風潮w
通販で買うた方が安い
あそこはスラムだが秋葉原は一等地
あそこが一等地って、バカまるだしw
山手線沿線(上野側)と総武線沿線(御茶ノ水側)の再開発で、でかいオフィスビルや商業施設建設済み、建設中だわ。
電車男って
年代調べてから書きなよ
中古のスマホ…早く見積もって2010年
電車男…2005年くらい
この時点で大きく矛盾する
ノキアがシンビアンを使ってた頃のスマホじゃね
電気街に通ってパーツをあさっていた人が
「10年前はもっと面白い町だったのにな」と愚痴っていた
それは事実。
純粋な電気街としてはさらにその10年位前に役目を終えた感があったけど
20年前の秋葉はPCブームの全盛期と、まだ多少残っていた電気部品街としてのほとぼりと、
さらに今に連なる路線の勃興期とが重なって本当に熱かった。
深夜販売とか年中あって盛り上がったしなぁ
2004年くらいまでかな
それ以降はそういうイベントも殆どなくなったね
んなもん何十年も前から規定路線だろうに
そりゃ不動産屋にでかい顔させればこうなるって。今頃この程度のことに気づくバカばかりだからやられっぱなし。
アニメオタクがアイドルオタクに乗っ取られ
あとは、オーディオ機器の聖地の印象だったのにな。
それがアニメに駆逐され、今そのアニメさえ乗っ取られたって感じだろう?
ある意味ヲタに占領される前の状態に戻った
普通の街になったね
ワクワク感のようなものは消えたな
電車で1本、30分で行かれるのにもう半年は行っていない
あんなところで安倍や麻生が大きな顔すりゃまともな人はいなくなるよ。
ジャンクとか一点ものが安いとは思ってたけど
秋葉原の量販店が地方郊外店より安かった事ってないと思ってる
販売員が電卓持ってたの知ってる?
昔は表示価格はあくまでも表示価格
交渉のスタートラインの数字でしかない
渋谷も同じ理由でつまらなくなった
流行がされば活気も消える
地下アイドルなんて言葉があるくらいに
日に当たらない街だったんだろう
昔のように部品買い集めてチマチマ自作するような人間はほとんど居なくなった。
そんな事するより安くて高性能な商品がすぐ届くからな。
PCの自作派も減ったし、訳の分からんパーツを組むような次元ではもう動いていない。
トドメはヨドバシアキバが出来た辺りで、アキバ特有の電気店が駆逐されて
普通の街に作り変えられたって感じだな