スーザン・トンプキンは、だれかのスーザンおばさんだ。スーザンおばさんのような存在はだれにでもいる。彼女は根っから陽気な愛情深い女性で、買い物に行くたび甥っ子や姪っ子にプレゼントを買っている。スーザンおばさんのお気に入りは百貨店のJCペニーだ。子ども時代からの行きつけで、両親や祖父母に連れて行ってもらっては、めざとくお買い得品を見つけてあげたものだ。いつだってお値打ち品がたくさん見つかった。店内を駆け回り、パーセント記号の横の数字が一番大きいものを探し、秘密の格安品を鼻高々で見つけ出すのは楽しいゲームだった。
ここ数年、スーザンおばさんは兄の子どもたちを引き連れて、「おトク過ぎて逃せない」ダサいセーターやちぐはぐな服を選んでやっている。子どもたちは喜ばないが、おばさんは大喜びだ。JCペニーでお買い得品をゲットすることに、今もとてつもないスリルを感じている。
常連客は「公明正大な」価格をよろこばなかった
そんなある日、JCペニーの新任CEOロン・ジョンソンが特売を全廃し、「公明正大な」価格を全商品に導入した。セール品もバーゲン品もクーポンや割引もおしまいだ。
スーザンは急に悲しくなった。そのうち怒りがこみ上げてきた。そしてJCペニー詣でをすっかりやめ、友人と「ロン・ジョンソンなんか大嫌い」というオンライングループまで立ち上げた。
彼女だけではない。大勢の顧客がJCペニーから離れていった。同社にとってはつらい時期だった。スーザンにも、ロン・ジョンソンにとってもつらい時期だった。ダサいセーターにとってもつらい時期だった。自分で自分をお買い上げすることはできないのだから。唯一喜んでいたのは? スーザンの甥っ子たちだ。
一年後、スーザンおばさんはJCペニーに値引きが戻ったという噂を耳にした。おそるおそる用心しながら偵察に行った。パンツスーツのラックを調べ、マフラーを何本か吟味し、ペーパーウェイトの見本をチェックした。それから価格を見た。「20%オフ」「値下げしました」「セール品」。初日は2、3の品しか買わなかったが、それからはJCペニー好きだった昔の自分を取り戻した。前のようにしあわせだった。買い物の回数も、ダサいセーターの数も、親戚からのぎこちない「ありがとう」の数も増えたということだ。めでたしめでたし。
実は「値下げ後」の価格と変わらなかった
2012年にJCペニーのCEOに就任したロン・ジョンソンは、割高に設定した定価を値引きして適正価格にするという、長年にわたる、正直いってやや不当な慣行を廃止した。JCペニーはジョンソンが就任するまでの数十年間、スーザンおばさんのような顧客にクーポンやセール、店舗限定の値引きをつねに提供していた。これらのしくみによって、水増しされたJCペニーの「通常価格」は値引きされ、「お買い得」感を醸し出していた。
だがじつは、値下げ後の価格は競合店と変わらなかった。顧客と店は、まず価格を上げ、それからさまざまな表示や%、セール、値引きなど、ありとあらゆる独創的な方法を駆使して最終的な小売価格に行き着くという小芝居を演じていた。そしてこのゲームを何度も何度も繰り返した。
そこへロン・ジョンソンがやってきて、店の価格を「公明正大」なものにした。クーポンの切り取りも、特売品探しも、値引きのからくりも、すべておしまい。ライバル店の価格とほぼ同等で、以前の「最終価格」(高い定価を値下げしたあとの価格)と変わらない、実際の価格があるだけだ。この新しい方式が、顧客にとってより明快で、親切で、公正なものになると、ジョンソンは信じていた(もちろん彼は正しかった)。
https://president.jp/articles/-/26638
半額あるいは2着目1000円みたいな実質半額になるのが通常営業になってるのもどうにかしてほしい
いきなり値上げしてクーポンで同じ価格にして安さを演出
という訳ですね
ポイントなんか嘘の割引の典型じゃん
さすがに宝飾品やら美術品、不動産の適正価格となると素人には分からんよね
その実績を積み上げたいもんだから
必要ないものまで買ってるような人いるね
だね
その快感を得るために高い金を払っている
・・・ってあれ?
でも、クーポン割引は合法だから組み合わせて法の穴をくぐった方が売る側も買う側も幸せ。
内容はこれだけ
まぁ不誠実なのは確かなんだけどさ
彡⌒ ヾ
( ^ω^)今は通常価格
彡⌒ ヾ
( ^ω^)売りたい価格は希望価格
彡⌒ ヾ
( ^ω^)定価ってのは無いと思うぞ
定価3000円だと偽り33%引きとして2000円で売る
客が喜ぶのは後者
有利誤認として日本じゃ独占禁止法違反
定価3000円を2か月くらい販売した実績があるならセーフ。それすらしないから怒られる
優良誤認・有利誤認を禁止してるのは景品表示法な
一着5万、2着目2.5万なら7.5万の売り上げ
最初から2.5万なら2.5万の売り上げのみ
そもそも5万で打ってる実績がある
割引率でソートかけると引っかかるから騙されるヤツはいるな
ヒント:翻訳本
厳密に言えば「錯覚させられる」かもしれんが
2000円の霜降り肉の横に 3割引300円と表示した肉(相場は200円相当)を置くと
価値をを知らない客は 100円高い300円の肉を競うように買っていく
参考価格を下回ってる時はいいが、
上回ってる時はアホがアマゾンのレビューとかで暴れてることあるよな
通常価格より高く設定されてるなんて事が良くあるよね
あれは詐欺行為だと思う
2,000円の商品に"半額"って書いてる方が良く売れるもんな
消費者が少しだけ賢くなって、それしなくなったから、定価とか割引表示やめたんだろうが
これって景品なんちゃら違反じゃねえの?
スーパーみてるとまじよくあるぞ
ロースブロック2500円 特売で50%オフ1250円!←いつもの定価と変わらない金額
自分はセブンイトーヨーカドーでよくみる
いつもと同じ値段とか当たり前にある
うちの近所の大型店は広告の品950円の札をめくると通常価格930円だったりする(笑)
昔ガソリンがある時期まで安かった(ガソリン値下げ隊)とき、つかわにゃ損とばかり意味なく給油して乗りまくっていたバカがいたがまさに本末転倒だよな。