BIはヨーロッパでは18世紀から唱えられている古いアイディアであるものの、主要国では今のところ導入されたことがない。だが、BIを導入しようとする運動が近年、特にヨーロッパ諸国を中心に高まっている。
BIを導入することには様々なメリットがあり、BIが近年の先進国における格差の拡大や貧困の増大を改善する手段として期待されるようになったからだ。
メリットとして何よりも、誰もが食いっぱぐれることなく、安心して暮らせるようになることは大きい。
生活保護があるから貧困に陥っても安心して暮らせるなどと思っている日本人は少ないだろう。生活保護は最低限の生活の保障を謳っているものの、穴だらけのセーフティーネットであり、受給資格のあるはずの人の2割程度しか受給できていない。
最低限の生活すら保障されていないこうした状況では、単に生活が困窮すること以外にも、「ブラック企業に入っても辞められない」「病気を患っていても働き続けなければならない」「暴力を振るう夫と離婚することができない」「十分な期間育休をとることができない」といった様々な問題が発生する。
BIのある社会では、これらの問題をある程度解消することができる。
実際に、1974年カナダのドーフィンという町で行われたBIに関する実験では、DVが減少し、育休期間が長くなることが確かめられている。
そればかりか、「住民のメンタルヘルスが改善される」「交通事故が減少する」「病気や怪我による入院の期間が大幅に減少する」「学生の学業成績が向上する」といった思わぬ効果も現れた。
恐らく、BIによって時間や気持ちにゆとりができることが、あらゆる方面にわたって望ましい波及効果をもたらしているのだろう。
短期的な実験では計れないが、少子化を改善する効果も期待できる。たとえば毎月7万円と想定した場合、大人だけではなく子供にも全員に7万円といったお金が給付されるわけだから、子沢山の家庭はそれだけで裕福になり得る。
今の社会では、相手の収入を考慮して結婚を決める女性は少なくない。だが、BIのある社会では、たとえ相手の収入が少なくても結婚して子供を生み育てることが可能なのだ。
そして、全国どこの住人に対しても7万円といった一律の給付がなされるならば、がむしゃらに働いてお金持ちになろうという気がない人は、地方に住んだ方が豊かな暮らしが営めることになる。
■デメリットと誤解
一方、BIのデメリットして最も頻繁に挙げられるのは、労働意欲の低下だ。労働しなくても最低限の生活が営めるならば、多くの人が労働しなくなるのではないかということだ。
たしかに、月50万円も給付されたら、多くの人々が会社をやめてしまうだろう。実際、私が30人の学生にアンケートをとったところ、月50万円の給付が一生涯保障されるならば就職しないと全員が回答した。
他方、これまで行われたBIに関する実験では、日本円にして月当たり3万円から15万円程度の給付がなされてきたが、その程度では、労働時間はわずかしか減ることがない。
先に挙げたカナダのドーフィンで行われた実験では、全労働時間が男性では1%、既婚女性では3%ほど減少したに留まった。
しかも、その理由の多くは、子供と過ごす時間を増やすことや、十代の若者が家計を支えるための労働をしなくて済むというようなことだった。
要するに、社会的に望ましいと思われるような形での労働の減少なのである。
BIが導入されて7万円の給付が得られるようになったとしても、働いて20万円を得た人は、今まで通り税金を除いた残りは全て自分の実入りとなる。
7万円のBI給付のみで最低限の生活を送っていた人が働き始めても、給付額が減らされることはない。その点が、生活保護とは決定的に異なる。
ここでついでに述べておくと、BIを導入すると人々が堕落するというのもまた誤解だ。西アフリカのリベリアでは、スラム街に住むアルコール中毒者や麻薬中毒者、軽犯罪者に対し、200ドル(約2万円)を給付する実験が行われた。
彼らは、そのお金をアルコールや麻薬ではなく、食料や衣服、内服薬などの生活に必要な商品に費やしたという。
このように、BIにまつわる「労働意欲を失う」「人々が堕落する」という2つの大きな誤解を解くことができれば、BIの実現に向けて私たちの社会は数歩前進することができるだろう。
https://smart-flash.jp/lifemoney/40464
安心感は全て良く作用する
不安が動機には限界がある
不安を煽って行動させると一時的には利益を得るが
その後の反作用で何倍ものツケを払わされることになるからね。
今の非婚化、少子化なんてまさにその反作用の現れだから。
今は労働意欲を増すからBI導入だ、という話になってきている
働かなくともいい時代、とかとは全くの反対
少なくとも労働から開放するためのBI、とはならないだろう
おそらくもうダメだろうな
フィンランドで失敗したのに
労働にまつわるものだからな
働かなくなれば
みんな穏やかになるよ
5ちゃんもギスギスしなくなる
ほんとこれだよな!
国民年金でさえかなりの負担なのに、全国民に配るとどのくらい税金取られるの?
しかもその7万円じゃ生活できないから働くしかないよな。
4人家族なら28万だな
福島で被曝して寿命削る仕事する奴だって減りそう
貧乏くじ引く奴が減って多くの人間に皺寄せがきそう
資源国で地震などの自然災害がしょっちゅう無い国ならば
BIが成立する「可能性」はあるだろう
だから99%の国ではそうした出発点にたつことも不可能
日本は上記の理由に完全に一致するくらいに悲惨で
資源もなく自然災害大国だから
明らかに無理
ケチった国はその分国際競争に於いて負ける、
分かりやすい制度
BIの本質て弱者切捨てだからな 今、ナマポとか年金で生きてる人からすればBIになったら死ぬからな 特にガチで働けないような人
で、じゃあその人達も生活できる水準のBIにすればいいだろ → 税金80%とか明らかにおかしなことになるからBI自体が不可能という結論に戻る
働き過ぎてる人は少し減らすんかね。
ベーシックインカムに恩恵を感じるのはあくまで低所得者だけ。
それで何か問題が?
今のデタラメな生活保護続けるよりはBIのほうがいいのは確実だと思うがな。
不正需給とか母子家庭がどうのとか考える必要無いし。
外国人は勿論除外な。
ベーシックインカムは従来年金の変わりの物だろ。
まともな財源が無い以上、低所得者は所得が増えれば
普通以上の所得者は所得が減る。とても共産主義者っぽい政策。
もしくは財源確保の為に消費税や何かの税金をガツンと上げるとか、日本では低所得者以外は喜べないシステム。
実際は家族がいるから例えば扶養で自分も含めて4人家族がいたら28万円までは無償の労働提供ってイメージになる
それを超えた分がプラスの所得になるなら少なくとも俺は働かない
で、具体的にベーシックインカムを導入した国あるん?
机上の空論でウソとか言われても…
石油算出国のような資源輸出国じゃないと無理だと思うよ
違うよ。生活保護はそれだけど。
ベーシックインカムは無条件に一定の収入を保障して働いて得た分はそのまま上乗せ。
これ実現化できれば生活保護の不正需給や年金やら待機児童やら色んな問題が片付くんだよ。
ただし、労働でしか所得を得られない仕組みだと経済が回らないから、ベーシックインカムが必要になる
夢見がちで幸せそうだな
羨ましいよ