https://toyokeizai.net/articles/-/220689
日本でもようやく、「生産性」の大切さが認識され始めてきた。
「生産性向上」についてさまざまな議論が展開されているが、『新・観光立国論』(山本七平賞)で
日本の観光政策に多大な影響を与えたデービッド・アトキンソン氏は、その多くが根本的に
間違っているという。
34年間の集大成として「日本経済改革の本丸=生産性」に切り込んだ新刊『新・生産性立国論』を
上梓したアトキンソン氏に、真の生産性革命に必要な改革を解説してもらう。
低所得層の増加こそが「格差」の本当の問題
「格差社会」が問題視され始めてから、もう長い時間が経ちました。最近ではこの言葉を聞く機会も
減ってきましたが、統計を見る限り、状況が劇的に改善しているわけではありません。
日本では格差がなくなったのではなく、格差が「当たり前」になってしまったということでしょうか。
とはいえ、私は日本の「格差社会」は人為的につくられたものであり、解決するのはそう難しくないと
考えています。今回は本連載でも取り上げた「最低賃金」というテーマに戻って、格差社会と最低賃金の
関係について考察を加えていきたいと思います。
さて、改めて言うまでもなく、格差社会とは収入の多い上位層と少ない下位層の差が著しく開いてしまった
社会のことを意味しています。
格差がどれくらい開いているかを測るために使われる代表的な指標に、「ジニ係数」があります。
この係数が高ければ高いほど格差が開いていることを指します。
CIAの直近のデータによれば、日本のジニ係数は37.9。先進国の中で3番目に高いのです。
確かに、日本のワーキングプア比率は米国とほぼ同水準です。つまり日本はすでに、米国と同じような
格差社会になってしまっているのです。
なぜ格差がこれほど開いてしまったのでしょうか。格差社会の原因を探求する際、特に米国を見るときは、
収入上位の層の存在がその原因であるかのように語られるケースが多くみられます。つまり、
一部の富裕層に富が集中してしまうのが、格差社会の原因であるという理屈です。
しかし改めて分析してみると、格差の指標との相関が最も強いのは、収入の上限ではなく下限、
つまり最低賃金であることがわかります。日本は高給取りが非常に少ない国であるにもかかわらず、
ジニ係数が高い格差社会となっていることを考えると、感覚的にも納得できる結果です。
ということは、格差社会は最低賃金と深い関係があると言ってもよいでしょう。
(中略)
「おカネじゃない」という妄想
日本では「サービス料を払ってもらえない」「お客に価格転嫁ができない」などを理由に、 最低賃金の
引き上げができないという経営者の声を聞くことがあります。また、「日本人はおカネばかりを
目的に働いているわけではない」「だから賃金を上げる必要はない」とうそぶく経営者までいます。
私に言わせれば、まったくのナ・ン・セ・ン・スです。
最低賃金には理論値があり、しかるべき水準であるべきなのです。しかし、日本では政府が
(理論値の存在を知ってか知らずか)、理論値をまったく無視し、理論値を大幅に下回る最低賃金を
設定しています。その結果として、国民が理論的にもらうべき水準の給料がもらえていないのです。
(後略。全文は記事元参照。全5ページ)
上がんないだろうな
倒産件数増えちゃうから嫌なんだろ
淘汰は必要だと思うけどね
全くその通りで、日本は 「中小企業=弱者」が宗教みたいに浸透してて
中小企業を守るためには、中小企業で働く従業員は犠牲になって当然という空気があるからね。
もし 最低賃金引上げでやっていけなくなる中小企業が潰れ 淘汰された後の
再編というか 経営刷新 となると
日本みたいに江戸時代から残る「家」という封建的な因習の前に なかなか創造的破壊が起こらないから。
M&Aでも 乗っ取り とか悪いレッテルしか貼らないし。
日本の政治家は、中小企業経営者から 景気対策やれ とばかり言われ献金受けてるんだろ。
えーと、企業が淘汰されると、従業員も淘汰されるのですが?
パヨクどもが韓国・文政権の最低賃金上げを絶賛しているが、
実態は失業率が激増し、賃金が安いはずの日本に就職難民化した大卒が流れてきているのが現実。
だから 中小企業にも 高い給料を払えるような 高収益体質になれ ということだよ。
それができないなら、力のある経営体に吸収して貰い、その無能な経営者は役員の座から降りろ ってこと。
最低賃金以外の従業員に支えられてる企業なんて どのみち先は長くない。
× 最低賃金以外
○ 最低賃金以下 未満
そういうヤツらがいなくなって身の丈にあった経営の中小・個人が増える方が健全と思う。
低賃金、長時間労働、違法契約がこの国の特徴なんだから、淘汰なんてムリムリ
日本という国をやめましょうって言うレベル
世界中で最低賃金が上がってるがそんな現象はない
正社員の賃金を下げれば済む話
最低賃金引き上げ→企業コスト増→販売額増→最低賃金の対物価比率低下
理屈はいいから実行することが大切
借金がし易くなって経済全体の金回りが良くなっていくんだよ
相対的に動かさないとね。
GDPの変動で最低労働賃金と公務員の給与を変動させればいい。
国家公務員の給与を国民の平均と連動するようにすれば良い。
フルタイムで働いて年収300万ぐらいになる程度までは最低賃金上げていい
残業代がないと食えない、まともな収入にならない・・なんて給与体系もおかしいよなぁ
1600円位?
1600円超えるくらいになるね
雇用主は何も慈善事業で人を雇ってるわけじゃないんだが。
それに関しては、違うな。
それに見合うだけの仕事しか与えていない、ないしは生産性にならない仕事を押し付けているからだよ。
大半は企業の経営戦略に問題がある。
うーん、単純に「最低賃金以下でいいから○○という条件(仕事が楽、など)で働きたい」という人と
「○○という条件で良いから最低賃金以下で働いて欲しい」って需要は確実にあると思うんだがなあ。
最低賃金という形で一律に数字を決めるよりは、もう少しうまい形の労働者保護ってできんもんかなと思う。
拘束時間が短いとそれでもいいけど8時間とか拘束したら払うもん払わないと。
これがあるから、長時間労働、低賃金なんて理不尽な扱いをされてもケツまくって出ていけない
人も多いはず
従業員に最低賃金でさえ支払えないとか
仕事出してる上流が貪り過ぎということになる
ライバルである相手は特定アジアの連中でコストかけて築き上げた技術をぱくって
為替ダンピングや環境規制や従業員労働安全衛生完全無視のノーコスト
インフラと税金めちゃくちゃ安い
これに太刀打ちするには国内の零細がやれることは給料絞るしかないわな
実際のところ関税上げたトランプが一番正しい
そこをいじればいいのに、それはしない
中小経営者が自民の支持母体だから
潰れるところが出てくると思うんだけど、満足な給料を与えられないなら存在意義がないんだわ
まあそこいじったらパートの時給が上がっちゃって150万円の壁以上の仕事を拒否されてより人手不足になるからね
パート・アルバイト以外影響ないしな
最賃なんか中途半端な上げじゃだめ
爆上げしなきゃ
>安倍は大企業に賃上げをお願いするけど、最低賃金は上げないんだよな
安倍が というより
アレは最低賃金審議会という 厚労省中の学識経験者の答申で行うもの。
その中には、もちろん経営者側の委員もいるし、労働者側の委員も連合や自治労など労働貴族の関係者で
本当に最低賃金で働いてる世界の人は入ってないから。
労働組合も 賃金上げろ! の要求は長年してこなく、雇用の安定 と 時短 がバブルからデフレ不況まで ずーと労働のテーマだったから。
最低賃金で働いてる人の人数は多くないが、上げると必ず賃金相場は上昇する。